ニュージーランドで出会ったウォーターカラーアートアーティストであり、Lady sliderの1人、Jess Lowcher

 

彼女のアートから伝わるのは、彼女の性格そのままの人を思う優しさ、そしてその優しさの中にある力強さ。私は彼女のアート、人柄、全てに一気に魅了された。

 

この記事では、そんな彼女のアート・サーフライフスタイルについてご紹介していきたいと思います☺︎

 

Jessとの出会い

 

Jessとは友達を通して出会ったのだが、初めて会った時に何とも言えない優しさと心地よさを感じ、そして繊細な感性を持っている子だなぁと思ったのがはじめの印象だった。

 

彼女のアートについては噂で聞いていたので、初めて会った日に彼女のアートも見せてもらうことに。

 

当時Jessが見せてくれたのは、姉妹で手掛けたという絵本。

 

その絵本は、姉のAshleyが文章を、Jessが絵を描いており、まだ小さい子供たち(特に女の子)が新しいスポーツに挑戦するときにドキドキや恐怖を乗り越えて、勇気を持って挑戦する姿が描かれたものであった。

 

(写真:1作品目となるQueenie Wahine、サーフィンに挑戦する女の子の話)

 

−   何故この絵本を書くことになったの? –

 

Jess : 当時は男の子が何か新しいスポーツに挑戦する絵本はあっても、女の子が主役になっている絵本がなかったの。だから姉のAshleyと私で女の子が主役の絵本を作ろうってなって。

1つ目は、臆病な女の子Queenie Wahineが、怖い気持ちを乗り越えてサーフィンを挑戦する姿、2つ目は、勇敢で自信のあるMillie Fordがスケートボードを手に入れて、スケートパークで大きなランプに挑戦する姿が描かれているの。

2人の小さな女の子のキャラクターはそれぞれ違うけど、どちらも何か新しいアクションに挑戦する女の子たちのストーリーとして絵本にしたわ。

 

 

彼女の描く絵のタッチはとても繊細で優しくて可愛い。

そして、ただ可愛い絵本なだけではなく、描かれた絵本の背景にあるストーリーからは、小さな女の子たちの挑戦や、そんな小さな女の子を子供に持つ母親をサポートしたいという温かく力強い思いが感じられる。

 

(自作の絵本たちをローカルマーケットにて出店し、多くの家族が絵本の虜に)

 

 

 

Jessにとってのアートとは

 

–  Jessにとって、アートってどんな存在だと思う?  –

 

Jess : まず、サーフィンが私にとって何よりも一番の優先したいものだと思うんだけど、同じくらい、アートも昔からずっと興味があるものだった。だけど、昔は私にアートなんて描けるわけがないと思っていたの。

でも、最近気付いたことがあって。それは、「もし、自分に一番の楽しみを運んでくれるものに挑戦しないということに、そこに何の価値があるの?」ってこと。

そして、私にとっては、それがアートだと思ったの。きっとアートを学ぶこと、クリエイトすることに挑戦しなかったら、一生心から満足できないだろうなって。それは私にとって大きな大きな覚醒だったわ。

 

私が出会った頃のJessはまだ、自分のアートに自信がないことが多く、自分が作るアートが人に評価される恐怖を抱いていることが多かった。そんな素直な気持ちを打ち明けてくれては、私はJessのユニークで美しいアートを絶賛し、なんとか彼女に自分のアートの美しさをわかってもらえるように伝え続けたこともある。笑

Jessは、自信が持てなくても、恐怖を持っていても、アートを愛する気持ちはブレず。自分の感情や感覚をアートで表現し続けることを辞めなかった。

 

Jess : アートは学ぶことがとてもに多すぎるわ!だけど、それを含めて全てが楽しみでワクワクもしてるの!新しいことを挑戦して、少し失敗して、また挑戦して

そうゆうアートについて学んでいくクリエイティブな過程こそが、今私が大切にしていきたいことだと感じてるわ。最終目的地(もしくは、アートが完成すること)を気にしすぎないことね。

 

自分の好きなことに真っ直ぐな気持ち。そして、それを表現し続けてきたJess。結果だけではなく、過程を大切にすることを学んだ彼女は、今では自分のアートをさらに自信を持ってクリエティブできるようになったという。

そんな彼女のアートは、1つ1つの作品に思いが込められていて、国境を超えてオーダーが入り、多くの人から絶賛を得ている。

彼女のアートに対する愛と、アートと向き合う思いがこれからも多くの人の心を感動させていくことだろう。

 

(コロナでロックダウン中、彼女の心情を絵にしたもの。各家にstay homeしながら波を見ている人たちが描かれている)

 

ニュージーランドに辿り着いた訳

 

Jessの魅力はアートだけではない。アートに対する一面とは別に、Jessはショートもロングも乗りこなす、大会でも2nd placeを取るほどの実力派サーファーの一面も!

ニュージーランド での招待制の大会にも招待されるほど。

 

( photo by @louloubphoto  ロングボードの大会、the west end wiggleにて2nd placeに!)

 

アメリカ、ノースカロライナ出身のJessは、サーファーの父親に連れられ12歳の頃にサーフィンを始める。

その頃から彼女の人生には常にサーフィンがあった。

そんな彼女はパートナーであるChrisと一緒に波を求めて旅に出ることを決意。そして、ニュージーランド に辿り着いたのだ。

 

Jess : サーフィンができる静かで、いい具合にアドベンチャーを感じられる新しい場所を探していて、それでニュージーランド を選んだの。

あとは、なぜか小さいことからずっと南太平洋に呼ばれているような感覚があったの。大学生になるまでの間、いつもポリネシアンのシンボルを宿題やノートに描いていて。いつかここに来ることを知っていたわ。

 

パートナーであるChrisも、とてもスタイリッシュなサーファーであり、2人の遊び場はほとんどが海だと笑顔で話すJess。

(photo by @elke_mai   Jessの誕生日の日はサンライズサーフでスタート!)

そんな2人はもう10年の仲であり、お互いがお互いの親友でもあり、最愛のパートナーとして支え合いながらニュージーランド で暮らしている。そしてサーフィンにおいて、JessにとってのChrisの存在は自分がサーフィンのスキルを磨くために必要不可欠な在だという。

 

Jess : Chrisと私がニュージーランドに初めてきたのは2014年。ニュージーランドに来るまで一緒に暮らしたこともなかった私たちは、小さな車でニュージーランド内のたくさんのサーフポイントを巡りながら旅をすることになったの。

 

 

(初めての2人暮らしは、小さい車とテントでの生活。)

 

初めて一緒に暮らしたのは家ではなくて、旅先にテントを張りながらの暮らしだったんだけど、ラッキーなことに私たちの初めて一緒に暮らすという時間は、大きな問題もなく、何とかなったわ(笑)

その小さな車はルーフトップもなくて、でもサーフボードを積まなきゃいけなかったから、ストラップで板をグルグルにドアに巻きつけたりして。雨の日なんて大変!ストラップをつたって垂れてくる雨を頭でキャッチしながらドライブをしなくちゃいけない時もあったりしたの。(もう一生ルーフトップのない車での旅はしないと誓うわ!笑)

 

(壮大な自然の中、車の上で昼寝するパートナーのChris @chrishetem )

 

私たちの旅はいつも行き先は決めていなくて、そこの波が悪くなるまで同じところに滞在して、波が悪くなったら次のサーフスポットに移るような旅だったの。そして、今はこの街で暮らして、気付いたらもう5年も経っていたわ!

 

ニュージーランドでの暮らし

 

–  ニュージーランドでの暮らしはどう?  –

 

Jess : 私たちのニュージーランドのライフスタイルはとっても素敵よ。

フリーダムで、幸せなものになっている。それは、サーフィンやクリエイティブな活動が出来て、あとは、美味しいものを食べるということ。もちろん、大変なこともあるんだけどね。

私は自分で仕事をしているけれど、自分で仕事をするって一生一日フルでのお休みがないような感覚。頭はいつも自分のビジネスのことを考えたり、心配したりしているという意味でね。だけど、自分で仕事をしていると波がいいときはいつでも自由にサーフィンへ行けるのが特権でもあり、とってもラッキーなことでもあると思う。

アメリカに住んでいる時は、「社会的な成功」というものに追われていたけれど、ニュージーランドでの暮らしは、「成功」というプレッシャーから解放されて、私にとっての本当の成功とは何かというのを改めて定義することができたの。

 

成功という言葉よりも、今こうやってニュージーランドでサーフィンを中心に、自分の好きなアートに取り組み、ヘルシーに生活できている豊かさに気づいたJess。この心の豊かさが素敵なアートを作り出していくための秘訣なのかもしれない。

 

(photo by @louloubphoto)

 

 

現在Jessはニュージーランドを拠点に、サーフィンとアート活動を中心に活躍している。

実は、Jessのおばあちゃんは日本人であり、アメリカと日本のクォーターなJess。日本には昔から惹きつけられていて、今一番訪れたい国は日本で、日本の文化やアート、日本の料理、サーフィンを堪能することを心から楽しみにしているようだ。

 

コロナで海外へ旅に出ることも難しく、心置きなく旅出られる日がいつ戻ってくるのかもわからない不安定な今。

 

会いたい人に会えない日々が続いている人も世界にはたくさんいるだろう。

 

しかし、どんな試練や課題も、一生続くわけではなく、いつかは終わりが来る。(終わりというよりも、「変化」という言葉が妥当だろうか?)

 

彼女の優しくてポジティブな存在を恋しく思いながらこの記事を書いているけれど、

いつかまた直接彼女と、そしていろんな仲間と海で遊べる日を楽しみに。そして、これからもJessが生み出していくアートを楽しみに。彼女と再会できる日を心待ちにしていたいと思う。☺︎

 

 

(photo by @louloubphoto)

 

Jess Lowcherの活動は、インスタグラム @jesslowcher より。

JessとAshleyの手掛ける絵本のアカウントはこちら。→ @tribeofdaughters