2025のテーマは
「and mama」

今回インタビューさせていただいたのは
鈴木幸菜(すずきゆきな)さん。

女性のサイクルに寄り添う日本製アンダーウェア「quarter」ディレクターの彼女。

彼女の魅力を紐解くとともに、本質を探ってみました。

(maria)
簡単な自己紹介をお願いします。

(yukina)
YUKINAです。
母方はフィリピンですが
私は日本生まれ日本育ちです。

32年間暮らした愛知を離れ
夫と娘とともに宮崎へ移住し
現在5年目になります。
宮崎は自然も食も豊かで
心が温かくなるし余白ができる。
もちろん波も良い。
子供ものびのび。きらきら。
面白い移住者さんや旅行者も沢山いるから
いい出会いも刺激もあって、花粉と湿気くらいしか困る事はないです。

(maria)
quarterをはじめたキッカケは?

(yukina)
ある海外ブログで
「吸水ショーツが人生を変えた」という言葉を
目にして、気になって使ってみたのがきっかけでした。
想像以上の快適さに感動した一方で
「もっとこうだったらいいのに」と感じる点も多く、自分が本当に納得できるものを形にしたいと思うようになりました。

当時、日本には生理用品の選択肢が少なく
本気で女性たちのために向き合ったものを作る必要があると強く感じ
日々、家事・育児・仕事に全力で向き合う女性たちが、ほんの少しでも楽になれるような “味方になる下着”をつくりたい。
そんな想いで、QUARTERを立ち上げました。

(maria)
ディレクターとして、母として、妻として
大切にしていることは?

(yukina)
(ディレクターとして)

  • 自分が心から納得できないものは、絶対に世に出さないこと。
  • ひとりよがりの想いだけではなくお客様の声を大切にすること。
  • 5年後、10年後も変わらず、女性の毎日を支えられる存在であること。
  • なぜこのブランドを始めたのか、自分の“原点”を見失わないこと。

(母として)

  • 小さな約束でも守るように努めること。
    守れなかったときは、言い訳せずきちんと謝ること。
  • 叱った後は、必ず抱きしめること。
  • 娘が泣きたいときは、気が済むまで泣いてもらって、その間絶対そばにいること。
  • 娘をひとりの“人”として尊重すること。
  • 価値観の押しつけや、理不尽なルールを強いないこと。
  • 「愛している」という気持ちは、毎日きちんと言葉で伝えること。これは夫に対しても✨

(妻として)

  • 「察してほしい」は、なるべく手放し、自分の希望や気持ちは言葉にして伝える努力を続けること。
  • 「ありがとう」「ごめんね」は、きちんと伝えること。
  • 一番の味方でありたいけれど、間違っていると感じたときはきちんと伝えること。
  • 夫にも、夫なりの“社会の中での戦い”があると理解すること。
  • 思ったことはなるべく溜め込まず、でも感情に任せてぶつけないこと。
  • 帰ってきたくなるような、あたたかい家を一緒につくっていきたい。
  • スキンシップを大切にすること。

(maria)
子供との関わり方で積極的に取り入れている事はある?

(yukina)
私は毎日
「50年後の未来から、娘に会いに来てる」って思いながら毎日を過ごしてます。
そう思うと、どんな瞬間も愛おしくて仕方がない。
大事な大事な“今”の娘に、めいっぱいの愛を注ぎたくなります。
怒りの感情より、感謝と愛しさの方がいつも勝つような感覚。

“今”のこの子の姿は、未来の私が一番もう一度感じたいもの。そう思うと、何気ない瞬間にも感謝があふれてきます。

(maria)
思い出に残る旅は?

(yukina)
正直どの旅もかなり思い出深いけど
結婚パーティーを開いたフィリピン・ラユニオンでの旅は、生涯忘れられない思い出です。
日本から家族や友人が駆けつけてくれ、現地の親戚や、なぜか知らない方まで加わって(笑)、まるで“人生そのものを祝福してもらった”ような時間でした。

そしてその5年後にまた同じ場所へ家族3人で行き、5年間の中で起きた自分と夫の心境の変化や子供の成長、まわりの変化をかみしめる旅もとても良かったです!
波も最高なのよ本当。

あとは夫と結婚前に訪れたインドネシア・ギリトラワンガンも思い出深いです。
自転車で島をぐるりとまわり、サーフィンで体力を使い果たして、またペダルを漕ぐ。
その繰り返しが、ただただ穏やかで幸せな時間でした。
子供の手が離れたらもう一度2人で行きたいなと思う場所です。

(maria)
もう立ち上がれない、、ときなどに使う座右の銘や、心の薬みたいなものはある?

(yukina)
「座右の銘」というような決まった言葉はないのですが、もう立ち上がれない…ってなったら
「私は、あんなことも乗り越えれたじゃん!(出産とか)」
なんて思うと、“今”がどんなに苦しくても
「きっとすぐに忘れて笑える日が来る、話のネタにできちゃうかもよ、まいっか!」とちょっぴり苦しみをひとごと?にして自分を気楽にさせてあげます。

しいていうならケセラセラとか明日は明日の風が吹くかな??

あとはサーファーな夫が言っていて
感銘を受けたのは
「波がぐちゃぐちゃのときにいい波乗ろうとして無理しても結局疲れるだけじゃん?色々見失っちゃうし。人生は波と一緒、待っていれば必ずいい波に出会える」という言葉。
この言葉を思い出して、見る方向を少し変えて焦らない事にフォーカスします。

時間は変わらず過ぎていくし
死ぬ時は死ぬしって思いながら
家の掃除でもしてると
自然と立ち上がるタイミングが訪れてきてくれるんですよ。

(maria)
憧れの女性は?

(yukina)
実在する方だと結構ころころ変わるのですが

基本的に台所に立っている時間が
呼吸のように自然で、心から料理を楽しんでいる女性に憧れます。食の豊かさを教えてくれるような方。

女性サーファーだとママになってからのケリアモニーツがすごく好きです!

(maria)
好きなモノコト10個

(yukina)
家族で過ごす時間
QUARTER
今まで撮ってきた写真や動画

大きな窓
睡眠
建築

少女漫画
ロイヤルミルクティ

(maria)
quarterを通してみんなに伝えたい事はある?

(yukina)
“自分の身体やサイクルと仲良くなる”って
人生の幸福度をグンと上げることだと思います。
がんばる日々の中で、「私ってちゃんと守られてる」「自分を大切にできている」って思える瞬間が1つでもあるだけで、全然ちがう。
QUARTERを通して
誰かのそんな感覚に繋がれば本当に嬉しいです。

生理用品は色んなものから選べる時代。
新たな出会いを怖がらずに受け入れてみて
自分のスタイル、心地よさを見つけること、諦めないでください♡

(maria)
ゆきなさん
インタビューありがとうございました。

quarterを纏うとほっと安心する。
そして
肌心地とともに
想いを込めて作られている持ちが伝わってくる。

ヘルシーと華奢ってなんか矛盾しているような感覚だけど、その二つの要素が相まっていくデザインも大好きです。

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