summer camp 2日目

朝の空気は静かで透明だった。 温泉で身体をゆるめ、庭の緑を眺めながら思い思いに過ごしていると、 自然な流れで、のぞみのヨガがはじまった。

深い呼吸とともに、身体の奥にそっとスペースが生まれ、 またそのスペースがじんわりと締まっていく。 まるで呼吸そのものが、全身をやさしくマッサージしていくよう。

そして、身体の芯の部分にアプローチしていく感覚。 前日の座学で恵子プロが教えてくれたサーフィン中に、もっとも意識している部分。。

のぞみが紡ぐ言葉は、
よくある自己啓発の決まり文句とは違って、
どこか遊び心に満ちていて、強く、自由だった。







ヨガを終えた私たちを待っていたのは、
"世界一!!"っと叫びたくなる、揚げたてのフライドポテト。
実は日本一のフライドポテトとして二連覇している「AGED POTATO ZZZ 365 」
十勝の農家さんがつくる、365 日以上寝かせた特別なじゃがいもを使用してる。
代表のヒロさんは、なぜフライドポテトを始めたのか、今の農家さんが抱えている事などもわかりやすく私たちに伝えてくれた、それが嬉しかった。。

食欲旺盛な事も気づかれてたのか、柔らかく煮込まれたチキンとラム、2種類のカレーとシュワシュワになるレモネードを用意してくれてた。。。

そして「 under the table coffee」のマサさんが、座学に必須のコーヒーを淹れてくれた。
全てが、空っぽになった身体に、沁みわたるご褒美。







2日目の座学はさらに深く丁寧。

ーーロングボードーー
大きくて長くて、時に扱いにくいと言われるその相棒が、
どうすれば“生き生きと動き出すか”。
恵子プロは、ひとつひとつ、私たちの中に落とし込むように教えてくれた。

“形には魂が宿る”とはどういうことか。
ボードやフィンの形状から読み取れる性質、得意と不得意。
実際に、重ねていき、確かめていく。
テキストの答え欄はあえて空白に。
そこへ、みんなで答えを書き込みながら学びを深めていく時間は、とても贅沢だった。

ふとキッチンを振り返ると ブランチで使われたみんなの食器など全て洗ってくれてたのは、ヒロさんとマサさん。 「いま、みんな集中したほうがいいから、 ここは任せて。。。」サーファーの2人。海に行かずに、最後まで手伝ってくれてて、 また感謝が溢れた。













最後の座学が終わり、
湧き出る温泉を汲んで、いざラストサーフセッション。
ポイントは昨日と同じ浜厚真!
少しオンショア混じりの小雨のおかげか、ログ波が至る所でブレイクしているにもかかわらず、ほかのサーファーはほとんどいない。
みんなで思いきりサーフィンができるーー
そんな奇跡のような時間が広がっていた。
みんなの集中力はすさまじく、
予定していた時間なんて、すぐに忘れてしまうほど。
ただひたすらに、サーフィン、サーフィン、サーフィン!!

この2日間学んだことを全身で表現しているようだった。
海から上がってきたみんなの顔は、
驚くほど清々しくて、晴れやかだった。







みんなの表情を見ていたら、

「北海道で、女性のためのサーフィン合宿やろう」
そう決めた、二月のあの日を思い出した。
やっぱりさ、
サーフィンが好きで、
北海道が好きで。
だったらもう、最高のサーフィン体験を北海道で作るしかないじゃないか。
1人用の五右衛門風呂に、なぜか女3人でぎゅうぎゅうになって入った、あの日の覚悟。

あれから半年。
私たちは仕事と家事のすき間を縫って、この企画を進めてきた。
時間は足りない。
だけど「大変」って言わない仲間達だった。
summer party実行委員の、のぞみとはるか。
講師の恵子プロ。
romantic evolution制作チームの、アートディレクター・ヒカリ。
校正を引き受けてくれたナナ。
そして、快く手を貸してくれたたくさんの人たち。
ひとつの目的に向かって、全員が本気で向き合ってくれる姿に、
この半年、何度も胸がいっぱいになった。

informationが上手く出来ず
中身もよくわからない。
言ってしまえば、わりとミステリーな企画。
それでも「行くよ」と決めてくれた参加メンバー。
きっと何ヶ月も前から、
仕事や生活を調整して、
この日を頭のどこかで思い描いてくれていたんだと思う。
関わってくれた人たち、
参加してくれたメンバー、
それぞれが思い描いたイメージが重なって、
summer camp は、ちゃんと“成功”したと確信している。

本当にありがとうしか出てこない。。
そして
またみんなに再会したい。

またサーフィンして、温泉入って、美味しいお料理とお酒をいただきながら語り合いたいです。





最後に、ひとつだけ。。


性別とか、
どこから来たかとか、
身につけているものとか、
経験の浅さとか、所属とか。
そんな理由で線を引かれて、
楽しむ自由や、挑戦する気持ちが削られてしまう世界があるなら、
「それ、違うよ」って声に出していいと思った。
どんな立場でも、
どこにいても、
互いを尊重して、
喜びを分け合って、
それをまた、誰かに手渡していく。
「そういう世界を夢見なさい。
必ず、現実になるから。」
私たちの知っているサーフィンには、
きっと、そんな力がある。
第一回summer campを振り返って、
来年もまた
summer camp in HOKKAIDO をやろう、と
のぞみ、はるか、いすずは静かに心を決めた。
See you on the waves〰︎〰︎



text : isuzu murakami
photo : nozomi & yukari

×