北海道の夏のおわり。
その響きに、どこか特別な感情がよみがえる。 短く、儚く、まっすぐに過ぎていく北海道の夏。その終わりに、私たちはひとつの時間をつくった。
小髙恵子プロを講師に迎え、 “Summer Camp” と名付けた 1 泊 2 日のサーフィン合宿を開催。

関東からキャンピングカーにロングボードをぎっしり積み込み、北海道へ飛び込んでくれた恵子プロ。
そして、運営委員ののぞみとはるか。北の大地で暮らす同い年のふたりと、北海道のサーファーたちのあたたかなサポートが、この Summer Camp を実現へと導いてくれた。
天気図やタイド表とにらめっこしながら、前日までポイントを探して走り回った。
選んだのは、浜厚真。
ここは北海道のなかでも、サーフカルチャーが息づき、開かれた空気をもつ場所だ。
この日は人も少なく、ロングボーダーに良い波が割れていた。
ローカルやプロの方々から「ここでやりなよ」と背中を押していただき、胸がすっと軽くなる。
今回の Summer Camp の参加者は、
年齢も、出身も、暮らす場所もバラバラ。
ただひとつの共通点は、“女性として生きていること” そして “ただサーフィンが好き" 目が合った瞬間、言葉を交わした瞬間に距離が縮まり、
あっという間に「仲間」になっていく姿が印象的だった。


この日のために書き下ろしたテキスト
『ROMANTIC EVOLUTION』 を、一人ひとりに手渡した。
海に入る前の心の在り方。波への向き合い方。
大切なことを、そっと散りばめた手紙のような一冊。

今回は、女性視点・ロングボードに特化した Camp。
恵子プロが、乗り味の異なる魅力的なロングボードを何本も用意してくれた。
さらに、北海道サーファーの方々の協力で、名品と呼ばれるロングボードが続々と集まった。
ブランドもシェイプもさまざま。持ってみるだけでも、そのレールの厚みや反りの違いが手に伝わる。
いつもと違うボードを乗る事、違いを受入れる事もこのsummer campの醍醐味。
二つのグループに分かれて、交互にサーフィンタイムへ。
課題も、目標も、向き合い方もまったく違う。
それぞれに寄り添う恵子プロのアドバイスは、確実に心に響いていった。
波と調和しながら乗るみんなは、本当に幸せそう。
良い波とやわらかな空気に包まれ、時間はあっという間に過ぎていった。
予定より長くなった 1 日目のサーフタイム。
寄り道もせず、白老町の温泉つきヴィラへチェックインする。
緑に囲まれた、開放感のある大きな一軒家。
足を踏み入れた瞬間、みんながテンション上がる。
手分けしてウエットを洗い、
お昼ご飯の準備へ。
今回の Camp のために、新鮮な野菜と果物を提供してくれたのは “八百屋やっちゃば” のひろみちゃん。 Summer Party vol.1 & vol.2 でフラを披露してくれた、あの笑顔の女性だ。
そして
お肉は、白老の"美味しい肉屋さん"が
セレクトして提供してくれた。
今回のヴィラを経営している白老のローカルサーファーでもある。
素材そのものが元気を与えてくれるようなタコスが出来上がった。
お腹を満たしたら、昼寝…と言いたいところだけれど、
まずは今日のライディングを分析する時間。
実行委員のはるかが、メンバー全員のライディングを撮ってくれていた。
一人ひとりの動画を全員でチェックしながら、
「ここ、走りすぎたよね」「こうするともっと良いよ」
「今の、すごく良かった」
そんな恵子プロの言葉に、みんなの目が一気に輝く。
ドキドキな動画分析を終えて、、、
いよいよ恵子プロによる座学がスタート。
まずは、私たちにサーフィンという遊びを与えてくれる"波"
そもそも波はどうやって生まれ、どう割れていくのか。
波の種類や性質、そして、無理のないパドルやウェーブスルー、
ボードコントロールの“基本のき”を学んでいく。
知らなかったことばかりで、
新しい発見に笑ったり、真剣に食い入ったり。
気がつけば、窓の外はすっかり夕方だった。
「今日はここまで。」
もっと知りたい気持ちを明日へ残し、ヴィラの温泉へ。
美肌の湯として知られるモール温泉は、源泉掛け流し。
広い湯船に身を沈めると、ふっと身体も脳もほどけていく。
湯上がりの頃は心身ともにもちもちに。
さて、夜はお庭でウェルカムパーティー!
今朝出会ったばかりのメンバーが、
いつしかお腹を抱えて笑い合う仲になっていた。
明日に備えて早く寝よう…と言っても、誰も聞くはずがない。
最後の夏の夜はゆっくりと更けていった。
2日目に続く。
text isuzu
photo yukari and nozomi